ホーム > もえぎ設計 日常ブログ > 2014年8月の記事

アーカイブ:  2014年8月の記事

タイトル:  崖っぷち我が家奮戦記 10

さて、中身が空っぽになったところでちょっとお先に一部天井をめくってみました。梁のかかり具合を事前に確認しておこうということです。補強の方法にまちがいはないかの確認です。およそ想定通りに行けそうだ、と確信して工事を待ちます。

待ちますとは書いたものの、まだまだやることは沢山あります。下屋に降り積もって土となった落ち葉・腐葉土を屋根から降ろします。スコップでこそいでホウキで掃き、根が張ったどんぐりをこそぎ落すと、増築された金属屋根は穴が空きました。庭に降り積もった腐葉土もスコップでガケから落します。土を動かすのはかなりの労力がいります。内部の建具で使えそうなものははずして、工事範囲外の2階へ上げておきます。まあこんなところでとりあえず工事は始められそうですね。

さらに下準備として経済力のない私は京都市の耐震改修助成に手を出します。ちょうど良いタイミングで補正予算がついたばかりの制度に飛びついてみました。申請書類をそろえるのはとても面倒なのですが、背に腹は代えられません。代理者ではなく本人による申請です。書類審査は着工までに終えなければいけません。現場の写真を撮って、どこをどんな風に改修するかの図面を作り申請します。助成の金額はしれていますが、書類は結構沢山になります。これは自分の家でなければ実にめんどくさい作業です。その手続きを終えて、助成金額が決まり、いよいよ着工です。

現場は今のすまいから自転車で5分と言ったところなので、出勤前にちょっとのぞきます。解体が進むのを、夜中に来て状況確認をして、次の日の朝、大工さんと今後の相談をします。大まか解体が終わり全貌が見えてきました。外壁はモルタル塗りですが、内部は土壁でした。竹コマイではなく、木ずりに土が塗ってある壁下地と言ったところです。50年前の様子が浮かび上がってきます。どうやら途中で増改築がされていたようで、土壁の上にプリント合板が張られていたり、増築部分はボード張りだったりといろいろです。

ガケ側の縁側のような増築部分は、内部を解体するとこれはあまりにもずさんな工事がされていることがわかりました。まるで物干し屋根に内装をしたような造りです。屋根を葺き替えることにはなっていたのですが、基礎もないしこれを直すよりはこの部分だけでも、一からやり直した方がましではないかということになり、3帖ほどの部分をやりかえです。

さらに本体はシロアリが結構なところまで食っております。やはり在来浴室周りから侵入しております。柱が5本ほど丸裸です。土台の上に立っているというよりは、梁からぶら下がっていると言った感じです。その梁すらスカスカ胴差しってところがありまして、どないして補強するか相談しながら助成金の追加を申請する訳です。

そうしていろいろ直さないといけない部分はありますが、まずはシロアリ駆除屋さんの登場です。いつも仕事での付き合いが、電話で「私の家です。」と伝えて、来ていただきます。設計屋の家だからと言って作業が変わる訳でなし、いつも通りです。現状はシロアリは生息していませんでしたが、かなりの食われようなので一通り予防薬を塗布しておきましょうとのこと。土台を入れ替え、柱を差し替え、大引きを据えて、おおよそ軸組みを入れ替えたところで、予防作業です。薬剤塗布状況を写真に収めます。電動霧吹きで水のような液体をまきます。内容は聞いても覚えきれませんでしたが、塩水よりも安全です。とのこと。ボトルに1リットルほど入れて、塗りきれなかったところはあとで塗っておいて下さいと、大工さんに預けて帰られました。

あら簡単です。それでも無駄な塗布は意味がない。と言いきっておられるので、的確な処置なのでしょう。生態系をわかった上での対処ですね。私にできるのは、年に一度の床下の点検ですね。洞窟潜るのは好きなので、大丈夫です。床下は白川砂できれいなもんです。
2013.1.16 003.jpg
柱がまるで鉛筆のようになっていました。もちろん入れ替えですね。