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タイトル:  崖っぷち我が家奮戦記 11

 さて、工事の方針も決まり、あとは予定通り進むだけです。土日の空いている時には、現場作業に参加します。床板をめくるのに大工さんの手元となり、バールを持って追いかけます。大引きをまたぎながらの作業になるので、2人でやるとはかどります。在来浴室周りはレンガ基礎となっていた部分があり、ハンマーでたたき割ります。必要な基礎は割らないようにレンガを撤去します。隣の元便所には大きな便槽がありました。そこにいらないレンガや土を埋めていきます。結構入るもんです。在来浴室の土間コンクリートを割り、次に床ができたときに床下から点検ができる高さにまで下げておきます。

 大事なところはなかなか手伝えないので、解体してみたり、土を動かしたり、掃除してみたりと、てったいさんですかね。設計者の施主が手伝うというのも現場はやりにくいかなとも思いますが、これが全然気遣われることなく、たんなるてったいさんです。休憩時間に道路脇で話をしていると、2件隣の空き地からシカが2匹走りぬけて行きました。アスファルトのケモノ道ですかね。

 工事は造園屋さんによる大木の切り倒し作業も同時に進みます。裏の崖っぷちに立っている杉・もみじ・ねむの木・ヤマモモ・さるすべり・ケヤキ・を生かした状態でカットです。三階建てを優に超えるような大木になっていたので、森の中に埋もれているような感じでした。針葉樹は葉のないところまで切ると死にます、とのこと。広葉樹は1mくらいにまで切り落としてもすぐに芽吹き、3回くらいは元から切っても復活しますとのこと。すべてお任せで、すっかり切っていただきました。杉には死んでいただきました。

 崖っぷちの真っ暗闇がすっかりなくなり晴れ渡り、川が見えました。切り落とした枝をそのままにしておくと、次の日には、葉はすっかりシカに食べられて枝だけになっていました。裏のガケもケモノ道でしたね。太い幹は短く切ってもらい、薪ストーブの燃料にします。解体で出た廃材も木材は燃料にするので、裏庭に山積みにしておいて頂きました。これは次の冬までには薪割り、長さ切りをしなくてはいけません。暮らしはじめてからも作業はたっぷりありそうです。

 そんなこんなで解体工事は進み、いよいよ造り始めます。耐力壁を足す部分には基礎を作ります。腐った土台を据え替えます。腐った柱を入れ替えます。腐った梁は入れ替えられないのでこれは下に新しい梁を足して補強します。外壁のモルタルが浮いてしまっている面があり、剥がすのは作業がまた増えるので、胴縁でおさえて上からサイディングを張ることにしました。外壁塗装は今回の工事には含まれていないので、外回りは継ぎはぎです。1階はほとんどのサッシを取り換える計画なので、ほんと継ぎはぎなのです。

 50年前に建てられた時にはすべて木製建具が付けられていました。途中の増改築がいつ頃なのかはわかりませんが、その時に一部アルミサッシに取り換えられています。その後空き家期間の17年の間に何のメンテナンスもなく建っていたので、建具周りからは水が廻り窓枠も含めぐずぐずの状態です。まぁ建具を入れ替えると断熱性能が上がるので、望み通りなのです。間仕切りに使われていた、框ガラス戸をインナーサッシ代わりに使い2重建具としました。たまたま新しいサッシと古建具のサイズがほぼ等しかったので、うまくいきました。

 山が近くて川のそばなので、「夏はクーラーいらずよ」と向かいの方に言われていたので、その分冬が怖いのです。ペアガラスサッシに木製インナー建具。そこに薪ストーブです。頑張らなくてはいけませんね。この廃材の山積みが私を助けてくれるのでしょうか。50年前からすると山の木もかなり育って、住人の手に負えなくなっているこの辺りの里山の手入れもする意気込みで、薪ストーブの導入を決断したのであります。2013.1.16 012.jpg