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タイトル:  住まい方図鑑-1

 崖っぷち我が家奮戦記の第2章として、暮らしていくうちに分かってきたことをちょっと分析して見ようと思い立ちました。第1章でもいくつかはそういった話があったかとは思いますが、ひとつひとつその目線で考えてみます。

ま、今が冬なので、冬の暮らし方について。

 築50年の家を改装した我が家は、1階のみをほぼ全改装して断熱も出来るだけの事をしたつもりです。だがしかし、2階は何もしていないので暮らし始めるといろいろ問題が起こる訳です。まぁ問題は後回しにして暖房の仕方ですが、居間にある薪ストーブを夕方に家に帰ってきたときに点けます。1階の断熱を頑張っただけあって昼間の日差しが入っていると、それほど温度は下がっていません。玄関を風除室とし、階段前に建具を入れて1階はほぼすべて暖房の領域です。風呂の戸は閉っていますが、換気扇の無い風呂の窓は開いています。洗面所は扉を開けているので、風呂・玄関・食品納戸以外の1階は暖められています。換気扇の無いトイレの扉は閉っていますが暖房便座のおかげであまり寒くありません。便座の脱臭機能でさほど臭くもありません。暖房室床面積52.96㎡。室温19度。快適。ルームシューズ履いてます。その時の2階の部屋は室温11度程度。風呂はほぼ外気温です。お風呂を沸かす時に風呂の窓を閉めて、洗面所への扉を開けておきます。そうすることで入るころには風呂の室温は15度くらいになっています。で風呂に入る時に階段下の引き戸を開けて暖気を2階の寝室へと誘導します。その時は階段の前にある食卓付近は冷気が下りてきて少し寒いですが、そこには誰もいません。それでも布団はちょっと冷たいので、布団乾燥機を少し使います。子供たちが寝室へ上がると室温は13度。羽毛布団は暖かいので、子どもたちは布団を蹴飛ばしぎみです。2階へ子どもたちが上がると階段下の引き戸は閉めて再び暖房室は1階のみ、薪ストーブは寝るまでくべ続けます。皆が風呂から上がると残り湯で洗濯をします。お湯で洗濯すると洗剤が溶けやすい。が、お湯取りホースが浴槽に浸かっている時はお風呂の扉は閉りません。風呂の湯気が洗面所に入るではありませんか。ここちょっと改善点ですが浴室扉にホースが通るスリットが欲しいです。が、ユニットバスなのでそれは叶いません。

 寝る時にはちょっとストーブは絞り気味で階段下の引き戸は閉めたまま寝ます。最後にくべた薪が大きいものだと朝に火種が残っている時があります。が、起きた時には1階室温は15度程度、ちょっと寒いので薪ストーブに火をともします。その時の寝室の室温は13度、なぜか寝るときと変わりません。4帖半の部屋に4人で寝るとそれだけで400W相当の熱が放出されるので安定するのでしょうか。だがしかし初めての冬は寝室の竿縁天井にカビが発生しまして、これは断熱の無い天井の結露と判断。天井裏に100mmのロックウールを部分的に敷き状況を観察しましたがほぼ変化なく、あきらめて竿縁の間にフェノールフォーム20mmを挿入して下から石膏ボードを張り上げます。2年目の冬にとりあえず天井の結露は止まりましたが、以前増築されていた断熱材の入っていないクロス貼りの壁に結露が発生。追っかけ合いです。断熱性能が上がると室温が上がるので、弱いところに問題が出ます。土壁のままのところは表面は冷たいけれど結露は起こりません。

 寝室の窓はアルミサッシシングルガラスだったのですが、結露がすごいのでインナーサッシを付けました。それでもなお外窓に結露します。寝るときにふと湿度計を覗くとの湿度80%。そりゃ結露もします。小さな寝室で結露を止めるのはなかなかに難しいです。暖かく暮らそうとするとどこかで結露する。それを少しずつ改善していくと全貌が見えてくるような気がします。この春にはクロス貼りの壁を改修します。さらに次の冬が待ち遠しいです。  それにしても冬に80%って・・・

清原 正人

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タイトル:  自立循環型住宅研究会フォーラムに行ってきました。

自立循環型住宅研究会フォーラムに行ってきました。そこで三浦尚志さん(国土交通省国土技術政策総合研究所住宅研究部建築環境研究室主任研究官)の講演がありました。
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住宅の省エネ基準を作っている中心の方ですが、研究の成果とこれからの方針をお聞きしました。解かってきたことも多いのですが、まだ研究が進んでいないことも多いので、いろいろこれからもっと面白くなるとの事です。
その中で具体的にひとつ。エアコンの効率について。 
エアコンは小さめの物をフル稼働させた方が効率はよい。冷房と暖房で感じ方が違うが、どちらもスタート時は極端な温度設定をしてエアコンに頑張らせておいて最大能力を引き出し、温度が一旦安定し出すと適正温度の設定に切り替えて動かし続けるのが最も省エネになる、との事です。ただ暖房のフル稼働(風量も最大)は風が当たるのでその時は寒く感じるので風のあたらないところに居て下さいとのことです。
24時間点けたままの方がエネルギー効率は良いという話もありますが、家の断熱性の善し悪しや生活の仕方にもよるので一概には言えないとのことでした。
あまりこれが良いというのは私は言わない、とのことで、私の言っているのは省エネに関しての一面的な見方だけなので、それ以外の観点で見るとまた違って見えるものです、と。
まぁでも、省エネの観点で見たときの善し悪しははっきりと聞きたかったですね。
実に面白かったです。

二日目。各会員さんの報告を聞き、それについての討論がありました。
私のグループではRC外断熱の物件の冬の暖房について、蓄熱容量が多すぎる住宅の場合は一度冷え切った躯体を暖房で温めるのはかなりの熱量が必要なので、エアコンの24時間運転が効率がよいことが確認されました。断熱性能と陽射しの取り込み量、蓄熱容量のバランスをうまくコントロールすることで、エネルギー消費量を抑えることにつながります。
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あまりにいろいろあるので、温熱環境についてまとめてコラムに書きます。

タイトル:  住まいの変遷 第2回 ドレスデン編

 前回紹介したホームステイ先に住み始めて1年近くが経ち、いよいよ大学入試が近づいてきました。そろそろ勉強に集中でき、自由がきく一人暮らしがしたくなってきました。あれほど苦労していた部屋探しも、ドイツ語ができるようになれば、それほど苦痛ではありません。今回は時間に余裕があるため、フリーペーパーの広告欄を眺めながら気に入った物件だけに電話をします。余裕があるときに限ってトントン拍子に話が進み、あっさり部屋は見つかりました。
 町の中心にも近い5階建ての5階部分にある3人WG(シェアハウス)の一室。部屋は8㎡、トイレ風呂共用、キッチンなし(部屋に洗面器付)です。家賃がとにかく安く、光熱費込みで1.8万円。天井が屋根勾配に沿って低くなっていて、天窓が一つ屋根面に付いています。冷蔵庫は共用のものがあり、食事は電気プレートを使って作ります。洗濯機がないため、自転車で10分程のコインランドリーに通います。一見不便そうに思えますが、すごく快適に暮らしていました。
 同居人は無職なのになぜかいつも忙しくしてるドイツ人のおじさんと、40くらいでバツイチ子持ちの時計職人を目指して職業学校に行っているアイルランド人。たまに子供が遊びに来たり、ギター弾いたりしてました。そこに日本人の私が加わるので、多国籍でバラエティーに富んだWGでした。
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 このフライブルク最後の住居となるWGには約半年ほど暮らし、その後ドレスデンへ引っ越すこととなります。ドレスデンへは大学入学が決まり引っ越すことになったのですが、ドイツの大学は外国人に非常に寛容で、日本の場合4年制の大学に一度入学していれば、基本学科試験は免除されます。あとは各大学が行っている語学試験があるのでそれに合格すれば、大学に入学できます。

 引越しは自転車に荷物を積んで移動します。ドイツの場合、電車に自転車を持ち込むことができ、週末ともなると車内は旅行の自転車とベビーカーで溢れかえっています。朝6時にフライブルクを出て、電車を乗り継ぎドレスデンに着いたのは夜の7時。自転車+大荷物と一緒の旅はさすがに疲れました。
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 ドレスデンは旧東ドイツ、ザクセン州の州都であり、歴史的建造物も多く残る美しい街です。しかし、ドイツは北へ行けば行くほど日照時間は短く、天気も悪くなります。そのせいか以前住んでいたフライブルクと比べると人も街もどこか陰鬱な感じがします。
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 ドレスデンで住むこととなった学生寮は15階建てのPC造、戦後の住宅難の時代に大量に建てられた建物です。これまでの経験から、入学が決まった際に学生寮の申し込みをしていたため、今回はそれほど苦労もせず部屋の確保に成功しました。家賃は東の方が物価も安いため、2.2万円位と格安ですが、「住まいの質」という点からは改めて東と西の経済格差を実感しました。
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 1フロアに3ユニット(1ユニット7人、2便所、2シャワー、流し)あり、計21人で共用の台所が一つだけ。住んでいるのはほとんど東欧系かアジア系の学生でした。各部屋15㎡くらいで、25㎡くらいの二人部屋もあります。
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 さて、始めは住むところの確保が大前提だったので、取り敢えずは学生寮でよかったのですが、長く住むには面白みに欠けます。そんなわけで、再び部屋探しを始めることになります。今回は大学に貼り出されている広告とネットを活用して探します。部屋探しは時間との勝負です。良い条件の部屋の場合、すぐに10-20人は問い合わせがあり、面接まで行けるのはそのうちの数人のみです。早いもの順という訳ではないのですが、出来るだけ早くに連絡をした方が印象が良いようです。
 毎回部屋探しでは十数件は見学に行き、部屋が気に入れば自分の意思を伝えて朗報を待ちます。ある部屋からは確約をもらっているけど、本命からはまだ連絡がない、でも今決めないとその部屋の契約がダメに・・・といった駆け引きもあり、まるで就職活動のような感じです。毎度のように苦労しましたが、今回は3ヶ月程で新たな3人WGを無事見つけることができました。
第3回につづく
 
ドレスデン工科大学の校舎
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わたしが入学した前年に竣工した州立兼大学図書館。
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