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コラム:  「おひとりさまを生きる」

「集ってつくる安心の住まい研究会」12月例会でのことです。
「おひとりさまを生きる」~あなたは老後をどのようにくらしますか?~(ビデオ工房AKAME)というビデオを観ました。そこには、11人の高齢期の女性が、どこでどのように、生きる選択をされたかが描かれています。
少し紹介しますと、

「持家で暮らし続ける」・・・93歳のKさんは、誰が何と言おうと自分の思うように暮らせる一人暮らしが一番、と娘のサポートを受けながらひとりで暮らしています。

「特別養護老人ホームで暮らす」・・・10人単位で共用の居間食堂があり、各自8帖程度の個室がある特養に暮らすSさんは、ここにいたら何かあっても安心、友達もできるし、いろんな趣味のこともできる、月に1度施設内の喫茶室が居酒屋になるのが楽しみと満足そうです。

「有料老人ホーム」・・・かなり高額の利用権を払って入居するタイプのものですが、Aさんは、地縁血縁ではない人と共に暮らす生き方もあると知り、友達も誘ってここに来ました。個室はかなりゆったりしています。見守りサービスはありますが自立が前提なので、ここで最後まで暮らす仕組みを考えられないかと考えておられます。
 
 そして、私たちがモデルにしている「グループリビングCOCO湘南」の人たちも登場します。その暮らしぶりは、確かに10人で暮らす家だから、自宅とは違うのだけれど、施設的では全くなく、かいがいしく働く若いスタッフがいないせいかな、さわやかな風が吹き抜けるただの「家」なのです。さらに悲壮感がないというか、10年みんなで住みあってきた安心感が満ちていてみんなとっても楽観的なのです。「ここで、3人見送ったでしょう、なんかまだここら辺にいらっしゃる感じよね、死はもちろん楽しいものではないけれど全然さびしくないわね、あっちでもCOCO作れそうだもの」なんて話しておられるのです。

 ビデオの最後に上野千鶴子先生が、訪問介護、訪問看護、在宅医療の制度が整えば、自分が暮らしたいと思うところで最後まで暮らせるようになると仰っていましたが、現状はまだまだそこまでいかないようです。医療施設や介護施設にお金をかけない国の政策に加えて、看護や医療に従事するマンパワーも不足しています。

ある日突然やってくる「お母さん、一緒に住まないか?」という子どもからの悪魔のささやきに負けないようにしなくちゃね、なんて笑いながら、今年こそは「グループリビング」実現に向けて踏み出そう、と研究会で話し合っています。

*集ってつくる安心の住まい研究会
 高齢期を安心して暮らしたい・・同じ思いの人たち、京都コープサービス、研究者など20人ほどで安心の住まいの実現に向けて 現在活動中です。もえぎも事務局を担っています。
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