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コラム:  集まって暮らす★グループリビングの実現に向けて

高齢期を迎えて、これからの人生を「どのように生きていきたいか」を考えたことがありますか。老いてもなお「健康」で「生きがい」をもち、生き生きとした暮らしができることを誰もが願うと思います。
 今から5年前の2007年3月、私たちは一人の女性から相談を受けました。今まで仕事に邁進してきたけれど、数年後に退職、高齢期を迎えた独り住まいへの不安と、高齢だからこそ最後の年月を楽しく生き生きと過ごしたい...長年温めてこられた強い思いを伺ったのです。こうして「集まってつくる安心の住まい」の例会が始まりました。
 例会では、その時々の検討課題を持ちながら、いろいろな高齢者施設の事例報告や比較、集まって住む様々な事例紹介、見学会や勉強会を重ねて、お互いの意見を出し合いイメージを膨らませてきました。現実的には、候補地が決まることが不可欠なのでしょうが、気の合う仲間と集まって園芸や絵画など、残っている力ではなく、これまで培ってきた豊かな能力を発揮して、元気に楽しく暮らしていけるような生活の場があれば...と思いは大きく広がります。そんな時に見学したのが、グループリビングの草分け・神奈川県の『COCO湘南台』。「自立と共生」を掲げたその暮らしぶりに、"想い描いていたイメージに驚くほどぴったり!""京都にも是非グループリビングを!"...最初の出会いから2年後のことでした。こうして例会はグループリビングの実現するための「研究会」へと発展したのです。
 グループリビングは施設ではありません。何人かの高齢者が集まり、互いのプライバシーを尊重しながら、家庭的な雰囲気の中で支え助け合い、自主的な生活を送り遂げる住まいです。その為には、地域とのつながりは重要で「医療」「福祉」「生活支援」などのサポートのネットワークが欠かせません。また、"いろんな面倒を後世に残したくない・シンプルで身軽な生活"とのメンバーの言葉にもあるように、不動産としての所有を望まないこと等、特徴的なことも明らかになってきました。

"子どもに看てもらう老後はいや。子どもにも自身の人生を一生懸命生きて欲しい。"
"高齢者の安心はケアだけではない。気心の知れた人たちと暮らす安心。"
"これからの人生「自分らしく自分のために生きる」"
"「食」を一緒に...でも「語らい」がないと集まって住む意味がない。"
"「自分はこう生きたい」と思い続けることが元気の素。"
"「好きなことをやろう!」まだ、青春です。"
"体と心のバランス整えて、めざせ「ぴんぴんコロリ」!"
...どれも、研究会での発言です。

 連れ合いがいてもいなくても、子どもがあってもなくても、誰だって産まれてきた時と同じく死ぬ時は独りです。だからこそ、高齢期の住まいに「個」の尊厳を求めるメンバーの声が、力強く心に響くのではないかと思います。