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コラム:  自転車に乗って

 先日知り合いのスイス人の女性が、我が家に2週間程滞在していました。日本に1ヶ月程滞在するとの事で、半分を京都で過ごし残りの半分は千葉に滞在という計画のようです。ゆっくり京都を観光したいと言っていたので、天気の良い週末に自転車に乗って市内を観光することにしました。出町柳のレンタサイクル屋さんで自転車を借りて、まずは大覚寺を目指して西へと向かいます。出発前に自転車は左側通行で、基本的には車道走行だと教えていたのですが、他の自転車は殆ど歩道を走っていて何とも説得力の無いことになってしまいました。その後もタクシーが急に目の前で止まったり、自転車専用道路に駐車している車があったりと、普段から京都を走っていると見慣れてしまった光景だったのですが、彼女の方はかなり困惑した様子でした。
 私が京都に住み始めてから2年が経とうとしています。この間、烏丸通に自転車専用道路が設けられ、現在は御池通の歩道の片側を自転車走行帯とする工事などが行われています。ハードの面では充実してきている感はありますが、自転車に乗る側と乗らない側、両方の交通マナーに対する意識はまだまだ低いと思います。せっかく出来た車道の自転車専用道路も残念ながら今は全くその機能を失っていて、タクシーや一般車の都合の良い停車場所となってしまっています。車に乗る側のマナーも問題ですが、きっちりとした規制が出来ていない行政側にも問題があるかと思います。
  彼女がもう一つ不便に感じていた事は市内の駐輪場所の少なさです。放置自転車を減らすため、多くの店舗の前は駐輪禁止となっており、市の駐輪場に停めようと思えば駐輪代が掛かります。前もって駐輪場の位置と目的の場所を考えた上で街へ行き、結局は徒歩でお店を巡らないといけないこの現状はヨーロッパの人からすれば何とも面倒に感じられた様です。

 ドイツでは車の数を減らすため、積極的に自転車の活用を推進しており、歩道・車道と同等に自転車道を如何に配置するかが都市計画の中でも重視されます。市電や電車には自転車の持ち込みが可能で、春や夏になれば多くの人々が自転車と共に電車に乗って、近くの山や湖へ出かけて行きます。
 そんな風に普段の生活範囲だけでなく、もっと自転車の活用の幅が広がれば、私たちの活動範囲も広がり近隣町村の活性化にもつながっていくのではないでしょうか。
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