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事例公開日:2018年01月30日(火)
京都市上京区 - 生活施設の改装

西陣 中忠    -   築100年の町家を次の世代へ


設計・施工概要

工事種別生活施設の改装
所在地京都市上京区
構造木造
規模2階建て
延べ床面積178.71㎡
施工者中村工務店
竣工

設計プランについて

西陣は繊維業で栄えた町として今もなお多くの町家が残り、機音がちらほらと聞こえてくる職住近接の町です。そんな中で親から引き継いだ築100年の町家を一棟貸しの旅館として営んでこられた「レントハウス西陣中忠」の旅館業営業許可申請等とそれに伴う改修工事にかかわらせていただくことになりました。丁寧に使ってこられたこの町家は通り庭にはまだ井戸も残っています。
 昔暮らしてきたこの町家の歴史を滞在型の宿として使っていただくことで、「その街や土地の暮らしの空気を感じながら旅のひと時を過ごしていただきたい」と、宿泊の方をあたたかいおもてなしで迎えておられます。
 営業許可をとるにあたり用途変更等の建築確認申請をしなくてはなりません。京都市は京町家を残すために緩和措置もしていますが、建築基準法が制定されて(昭和25年)からの増築があってはならないため、増設された水廻を減築する必要がありました。また箱階段では階段の基準に合わないため緩やかな階段にかけ替えました。
さらに玄関引き戸の敷居がバリアフリー条例の障害になると指導され可動式のスロープを施主自らが作られるなど苦労が続きました。
 一方で美しい造作の箱階段を中の間に飾りつけたり、プリント合板貼りだった2階表の間を梁を見せた漆喰塗りの部屋に改修するなど、より美しい町家として後世に残せるように施主・施工者・設計者で話し合いながら工事を進めていきました。

[ 外観 ]  外観は建設当時のままの風情が保たれています
[ 外観 ]  外観は建設当時のままの風情が保たれています 

[ 1階 座敷 ]  
[ 1階 座敷 ]  
[ 通り庭 ]  町家らしさが際立ちます
[ 通り庭 ] 町家らしさが際立ちます 
[ 庭 ]  灯籠・踏み石・苔むした庭が 落ち着きを見せます
[ 庭 ] 灯籠・踏み石・苔むした庭が 落ち着きを見せます 

[ 2階 座敷 ]  2階表の間プリント合板をはがして土壁の補修をして町家の良さを引き出しました
[ 2階 座敷 ] 2階表の間プリント合板をはがして土壁の補修をして町家の良さを引き出しました 
[ 箱階段 ]  カーペットが張り付けてあった箱階段を本来の姿に削り込んでいます
[ 箱階段 ] カーペットが張り付けてあった箱階段を本来の姿に削り込んでいます 


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